塗り替え工事を行う業者が決まったら次に迷うのが外壁の色選びです。
既存の色と同じ色を選ぶ場合は何の問題もないのですが殆どの方が
色を変えられます。
今回塗り替えを行ったら、最低でも10年以上は塗り替えはしませんから色選びには慎重になりますよね。
膨大な量の色見本の中から1色または2色を決めるのはとても大変な作業です。
色がなかなか決まらなくて・・・とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
また、悩んで決めた色でも、塗り終えた後にイメージと違う!
こんな色じゃなかった!とおっしゃるお客様もおります。
なので、色選びに迷わず、失敗しないポイントをご紹介します。
色は様々な色を表現する為に必要な三要素「色相」「明度」「彩度」(色の3属性)
からできています。
なので、少しこの3属性についてお話します。
色相とは赤、青、緑と言った色みの違いを表すものです。
明度とは色の明るさ、暗さを表します。
明るい色は「明度が高い」暗い色は「明度が低い」と表現します。
最も明るい色は白で、最も暗い色は黒となります。
彩度とは色の鮮やかさを表します。
最も彩度の高い色を「純色」といい彩度が高いと色がついていますが、
彩度が低くなるにつれて色がうすれていきしまいには白になります。
明度対比
左の図では黒で囲まれた色のほうが明るく見えませんか?
これを明度対比といいます。
色見本帳では色見本の周りが白いので白いほうの四角の見え方になってしまうので仕上がりのイメージが違ってしまいます。
そこで、マスクというものを使うと実際の色に近くなるようです。
上の図を見てください。小さい家も大きい家も同じ色ですが大きい家のほうが明るく濃く見えませんか?これは面積効果といって面積の大小によって色が違って見える現象です。面積が大きくなるとより鮮やかに明るく感じられます。
なので、小さな色のサンプルで外壁の色をイメージすると仕上がりがイメージと大分違ってしまうのです。
さらに仕上がり時には太陽の光や反射などの影響もありますから余計にイメージとは違ってしまいます。色見本帳を見るときには、屋内ではなく屋外の直射日光ではない自然な光の所で見るとよいです。
ですから、サンプルの色が決まったら
明るい色の場合は彩度(あざやかさ)と明度(明るさ)をワンランク下げて
暗い色の場合はワンランク上げて(暗い色はより暗くなる為)選ぶとイメージに近い仕上がりになるようです。
また、薄い色はより白っぽく濃い色は濃くなります。
下の2つの住宅の色見本と実際の仕上がりの色とでは、随分とイメージが違う事がお分かりに
なると思います。
色見本では暗めな印象ですが、建物の写真は明るい印象に見えますよね。
ただ漠然と色見本を見ると色の多さに戸惑って中々決められませんので
まず最初に何系の色にするのかを決めましょう。
イエロー系、ブルー系、グレー色、ブラウン系etc・・・
そして明るい系か暗い系か。
せっかく塗り替えたのですから綺麗なままを長持ちさせたいですよね。
その為には、色あせしやすい色を避けることです。
紫外線に弱い原色(赤、青、黄色)は色あせしやすい色とされているので
避けたほうがよいでしょう。
また、汚れの目立ちにくい色を考えると低汚染性の高い塗料を選ぶことは
もちろんですが、なるべく彩度や明度を落した色を選んだり、ベージュ色
やグレー色の汚れが目立ちにくい色を選ぶとよいとされています。
いろいろと難しくお話してきましたが、一番簡単な色選びの方法は
お散歩やお買い物などの外出された際によそのお家をチェックしてみてください。
彩り豊かな色選びの参考になるお家がたくさんあると思います。
実際の建物を見てイメージされたほうがイメージしやすいですから。
そしてもし、ご自分のイメージに合うお家があったのなら「あそこのお家みたいな感じで‼」と
業者さんに伝えられたらよいかと思います。
ただし、その時に注意点があります。それは、玄関やサッシの色は変えられませんので
ご自分のお家の色に合う色かを考えてください。
最低でも10年間は毎日見る外壁の色になるわけですから、失敗のないように慎重に選んでみてください。
※お約束 当社では無理な勧誘やしつこい後追い営業はいたしませんので、どうぞ安心してお問い合わせください。